やちむんのことが5分でわかる!沖縄の生活に根差し、全国にファンを持つ独自の歴史ある焼き物

スポンサー広告

こんにちは。器マニアのちぇこです。

今回は、わたしの大好きな(ちぇこの独断と偏見で選ぶ器ランキング1位!)やちむんについてご紹介します。

益子焼について5分で解説します!

やちむんの歴史

やちむんとは、沖縄の方言で「焼き物」の総称のことです。

  • 古我知焼(こがちやき)
  • 喜納焼(きなやき)
  • 知花焼(ちばなやき)
  • 湧田焼(わくたやき)
  • 宝口焼(たからぐち)
  • 壺屋焼(つぼややき)
  • 読谷焼(よみたんやき)

などなど、その土地の名前がついた産地ごとの焼き物があります。

やちむんのルーツと言われているのは、なんと600年前の琉球王朝時代にまでさかのぼります!

読谷村にあった「喜納焼(きなやき)」がそのルーツのひとつだといわれますが、喜納焼はその後廃れてしまいました。

しかしその後も生活雑器としてやちむんは沖縄各地で作られます。琉球王朝は外国との貿易で栄えており、やちむんは中国や東南アジア、そして大和(本土)の影響をそれぞれ大きく受けています。それらを上手に取り入れアレンジして発展させていったのですね。

そして、1682年、琉球王朝の尚貞王(しょうていおう)が焼き物産業の振興を目的に、各地で発展していた窯場を壺屋という場所に統合させます。これが現在の「壺屋やちむん通り」↓です。

こうして「壺屋焼」が生まれ、優秀な陶工が育ちます。中でも金城次郎は人間国宝にもなり、沖縄民芸の誇りと言われてます。

何度も襲う衰退の危機

しかし、そんな壺屋焼もその後何度か衰退の危機に陥ります。

①安価な器が流入

ひとつは、明治維新によって琉球王国が沖縄県になったことで、県外から大量に安価な器が流入。壺屋焼の存続の危機にさらされました。

しかしこれは大正15年頃からはじまった民藝運動によって救われます。やちむんの素晴らしさが日本全国に広まり、誇りを取り戻すことに成功したのです。

②公害規制

終戦を迎え、戦後の復興にやちむんは貢献しましたが、住宅密集地となっていた壺屋地区での登り窯による煙害がクローズアップされます。

登り窯とは
傾斜を利用して階段状に作った伝統的な窯のこと。薪を使用するため住宅地にある場合は煙害が問題になります。▼登り窯の様子。雰囲気があってとっても素敵ですが、確かに住宅地にあると、住民は煙で大変かもしれませんね…。

そこで手を挙げたのが読谷村です。

同村の村長は、荒れ地となってしまった元米軍用地を「人間性と土と文化の香る村」の基点とすべく「やちむんの里構想」を計画します。

登り窯にこだわった前出の金城次郎さんをはじめ、県内の陶工たちが読谷の各地に次々と窯場を開き、「読谷焼」として現在も発展しています。

こうして現在、壺屋と読谷は全国各地からやちむん好きが集まる2大聖地となっているのです。

壺屋は300年以上前から焼き物を焼き続けてきた場所であり、昔ながらの街並み(石畳)が残っていている風情ある場所。那覇空港から車で20分ほどです。

一方で読谷は1970年代から焼き物作りが始まった地域で、壺屋に比べると歴史は浅いけれど、若い作り手が次々と集まって活気のあふれる場所。那覇空港から1時間ちょっとです。

違いを楽しみながら、すてきな器と出逢いたいですよね!

参考文献:ディスカバリージャパン「ベスト・オブ・ニッポンの器」

やちむんの特徴


やちむんといえばまず思い浮かぶのが、力強く鮮やかな「魚紋(ぎょもん)」。

またこちらも代表的な紋様「藍唐草紋」。

「イッチン唐草紋」。イッチンとは、スポイトのようなもので化粧土や釉薬を器の表面に押し絞りながら、立体的な線や文様を施す技法。

「飛び鉋(とびかんな)」。飛び鉋とは、ろくろを回転させながら金具を当てて表面に刻みを入れていく技法です。

「三彩点打ち(さんさいてんうち)」。三彩点打ちとは、白掛けした後、飴色の点を打って、それから緑の点をつけること。

「線彫り(せんぼり)」。彫刻刀などで線を刻んで描く技法。前出の魚紋や海老紋の線彫りは、代表的なやちむんの紋様のひとつ。

イングァー(印花)
お皿の真ん中の花のような模様のことです。沖縄独自の竹を使った道具で印を押して、中央は筆で点打ちします。

moyaisさん(@moyais0706)がシェアした投稿

そんなやちむんですが、年に3回ほど大きな陶器市が開催されます!(2017年の陶器市情報については下記本文をチェックください(^○^))

やちむんが買える!2017年のイベント

–<終了>–
●第24回 おきなわ全島やちむん市
開催期間 2017年3月18日(土)~3月20日(月・祝)

沖縄県内最大のやちむん市。恩納村にあるホテルムーンビーチ内で行われます。
私も何度か足を運んでいますが、各地から集まった窯元の作品が見られてかなりお得です!

–<これから開催>–
●第13回 壺屋やちむん通り祭り2017
開催期間 平成29年11月4日(土)~11月5日(日)

お祭りとして行事がたくさん詰め込まれています。エイサー、三線ライブ、空手などなど、イベントが満載です。

–<未発表&未確定>–
●読谷山焼陶器市
開催期間 毎年12月の第3金曜日~日曜日に開催

皿や壺、日用雑貨が通常の2割~3割引きの価格で購入でき、全国からファンが集まるイベントです。

やちむんの人気作家、人気の窯は?

※作家さん情報は随時更新していきます。

以上、やちむんについてでした。

スポンサー広告