ちぇこです。
今日は、気になっていた新刊「血液のめぐりをよくすればストレスは解消できる」を読んだので感想を残しておこうと思います。
血液が巡っていることが、健康の証。
そもそも、健康というのは体内の隅々まで血液が滞りなく流れている状態のことをいうそうです。確かに、「サラサラ血」「ドロドロ血」なんてよくいいますもんね。
成人の血液量はだいたい4~5リットルで、血液の内容積はその3倍あるそうです。このため血液は体を循環することができるんですね。
しかしこれが上手に循環しない=血液の巡りが悪くなることで、問題が起きてくる。
血液の巡りが悪くなる原因として精神的ストレス、体のゆがみ、冷えが挙げられています。
そして私たちはこの「原因」に対する認識が欠けていると警鐘を鳴らします。
「ストレス」の問題点。
「ストレス」にはいろいろありますが、やっぱり圧倒的に多いのが精神的ストレス。
しかし精神的ストレスは大変恣意的であり、それが問題だと言っています。
私は読後、ここの部分が一番重要だと個人的に思いました。
要は、精神的ストレスに感じるかどうかは、その人のフィルター次第だ、ということ。
同じ出来事が目の前に起きたとして、それを喜ぶ人、悲しむ人、怒りに感じる人、その人の環境と状況、価値観によって受け取り方は様々です。
そのフィルター次第で、ストレスに感じる人もいればなんともない人もいる。
結局、「病は気から」というのもここに起因してくるということなんだと思います。
解消されることのないストレスは体の一部に行きつく。
また、もともと、ストレスは刺激から体を守る仕組みで、刺激が続いてしまうと恒常性を保つことが難しく、体は適応して体の一部を犠牲にして体全体の危機になることを防ごうとするのだそうです。
こうして、内臓などが犠牲になっているのです!
内臓は言葉を発しないから、犠牲になっていることが外からわかりにくんですよね。
私の内臓たちに、心から謝りたい気持ちでいっぱいです(;;)
大変わかりやすい例えとして、夏場の冷えたビールや清涼飲料水を飲むことに対してこんなふうに著者は言っています。
おなかに冷えた飲料缶を当てられると、思わずおなかを後ろに下げて避けるはずです。しかし、この缶の中の冷たい液体が胃に入っても胃は逃げられません。胃は耐えるしかないのです。これが繰り返されると血流障害によって炎症を起こします。
著者は、同じように「がん」も精神的なストレスが原因だと言っています。
「ストレスは、ジキルとハイド。女神にも死神にもなる」。でも、私たちが生きるにはストレスが不可欠なので、人生の伴侶としてうまく付き合っていくこを考えなくてはならないと実感しました。
このほか、自律神経や副腎についての説明もあり、今までなんとなーーーくでしか理解できなかったことが、とてもよくわかりました。
また、後半はストレス解消法や向き合う方法が具体的に提示されており、とても濃い内容になっています。その内容はここには書きませんが、すぐに意識して実践していこうと思っています。
これからの時代とストレスの向き合い方
20世紀の物質文明によって、私たちは豊かさや便利さを手に入れたがゆえに、忍耐力と免疫力に欠けるようになってしまいました。
そうしてストレスによる病気も増えてしまったのです。
著者は、21世紀はもっと精神文明の世紀にしなければいけないと言っています。
私もこれからは「こころ」の時代になるだろうなと思っています。
だからこそ、こころと向き合う勉強を今年は始めてみようとかねてから思っていたのですが、この本がそんな私の背中を押してくれたことは確かです。
今回、この本を読むことで体の仕組みについて知識を得るとともに、著者の想いにとても共感しました。
それは、あとがきに書かれていました。
筆者の場合、医療の欠陥は私たちの人生に影響を与える重大な問題であるという認識があり、それを解決するには、西洋医学に対する世間の常識を変える必要があると考えています。
「病気社会を変える」と公言すれば、嘲笑の的になりますが、そのようなストレスを楽しみと気力の源にしています。
(中略)
たとえ、筆者の思いが自らの手で実現できなくとも、後に続く人たちが、必ず実現することを確信しています。
これだけの信念を持っているということは純粋に尊敬できますし、こういったことを発言できる人がこれからもどんどん増え、そして広がっていくことを私も願っています。
まずは、私は私のこころとからだを大切にすることから。
自分の血流のめぐりをよくすることから始めようと思います!