ちぇこです。
先日本屋さんに行ったら、話題の本として展示されていた「ブレイン・プログラミング」という本が目に入りました。
話題なだけあって、すごい本だったので感想を残しておきます。
まずは「読んで絶対損はない!」と言っておきたい。
本のタイトルは、『自動的に夢がかなっていく「ブレイン・プログラム」』。
“脳の設定を変えれば、人生は驚くほど思い通りになる”
という表紙のキャッチ通り、脳の仕組みにスポットを当てた本です。
作者は有名な「話を聞かない男、地図が読めない女」の著者であるアラン・ピーズさんとバーバラ・ピーズご夫妻。
すでに世界27ヵ国でベストセラーとなっているそうです。
結論から言うと、この本は私もずいぶんといろいろ読んできた“潜在意識”や“引き寄せの法則”の集大成のような本でした。
圧巻の密度と説得力!
同じフレーズが何度も出てくるので、読んでるだけでそれこそ潜在意識に染み込んでいったのではないかと思います。笑
今の毎日がなんだかパッとしない人、人生をもっと劇的に変えたい人にとってもとってもおすすめです!!
脳のすごい仕組み「RAS」
引き寄せの法則というとなんだかぼやっとした掴めないものの印象がありますが、本書ではそれを科学的に「RAS」で説明しています。
RASとは、脳幹にある「網様体」という神経の集まりのこと。
このRASが、入ってくる情報を振り分けて何に注意を向けさせるか、どれぐらい関心を呼び起こすか、どの情報をシャットアウトして脳に届かないようにするかを判断します。
脳は毎日秒単位で莫大な量の情報を処理しているので、その情報をふるい分け、その中からいつでも自分にとって重要なものだけ拾い上げるツールが必要なんですね。
すごくわかりやすい例えだと思ったのが、このRASはGPSとそっくり同じ働きをするということ。
GPSがあるときに大事なのはどこへ行きたいかであって、どうすれば行けるのかということは考えなくてすみますよね。
RASも同じで、目標さえ決めればそこへたどり着くための情報を片っ端から集め始めるという性質があります。
例えば「この車が買いたい」と決めると、意識がそこへ向かい、道でも駐車場でもテレビでも、どこでもその車種を見かけるようになった経験はありませんか?これは実はRASの働きだというんですね。
ここで大事になってくるのが、「望むこと」に意識を向けること。
望むことに意識を向ければそれに合わせて情報を集めだす。逆を言えば、望まないこと(例えば「自分の人生は悲惨なものだ」というもの)に意識を持っていると、それに合わせてその証拠をRASが全力で集めてしまうというのです。
引き寄せの法則の「宇宙は否定形を認識しない」と同じ概念だと思います。
Sponsored Links
「何がしたいのか」にとにかく焦点を当てる
本書では、本当にこのフレーズがよく出てきます。
さきほどGPSの例えがありますが、私たちも全く同じで、
何か目標を達成しようとするとき、もっとも大事なのは「何がしたいのかをはっきりさせること」だそう。
みんな、「どうすれば達成できるのか」を考えるから、委縮し、一歩も踏み出せず、あきらめてしまうのだと。
これは本当にそうですよね。わたしも、憧れることや夢があっても「どうやったら、何の才能も、人望も、人脈も、資金もない私がそれを叶えられるんだろう…いや無理だ。無理無理。あきらめておとなしくしてよ。」という思考を繰り返してきました。
でも、とにかく「やりたいこと」をはっきりさせて「やるぞ!」と決めると、それに関係する情報をRASが探しだし、道ができていくというんですね。
そしてそれを書き出すのがポイント。しかも手書きがよいのだそうです。
これは私もなんとなく感じていたことだし、ほぼ日手帳や逆算手帳を使うようになっていて実感していたことですが、
参照▶【取扱注意】いま話題の″逆算手帳″。私が使い始めてわかった、この手帳に安易に手を出してはいけない理由。
本書によると
手書きをするときに必要な指の動作は1万種類あり、脳で働く神経がキーボードをタイプするよりずっと多くなる。手書きをするとRASが活性化され、目標のことを考えていなくてもRASの支持を受けた潜在意識が、目標達成に向けて働きだすようになる
ということなんですねー。
手書きの効果はこうして立証されているのですね。
また、脳は言葉ではなく絵を描いて考えているそう。
例えば「素敵な家を建てる」だけだと、ぼんやりしていて脳はそれがどんな家かを描けない。だから、扉にはどんな取っ手がついていて、壁や室内はどんな色で、というように理想とする家をこまごまとしたことまで具体的に書き、家の中を歩き回っている自分の姿をイメージすれば脳はどうすればそんな家が手に入るか探し始めるそうです。
そうだ。むむむ。納得…
どうりで、私は逆算手帳に「やりたいこと」を描き、「理想の一日」をデザインし、理想の写真をぺたぺた貼ってビジュアル化したころ、あっという間に会社をやめることになったわけだ…。笑
(「本当にやりたいこと」がわからない場合はどうしたらいいか、といった内容もがっつりあるのでぜひ本文を読んでみてください。)
やりたいことをリスト化して書き出そう!という頁には、こんなことも書かれていました。
納得しすぎてほぼ引用。笑
・今日から自分の本当の人生を取り戻そう。誰かが押し付けてくる道を歩んではならない。たとえその人が、純粋な善意からその道を勧めているように思えても。
・これからは、自分の人生の責任は自分で取り、本当の自分を取り戻すと決心しよう。
・欲しいものを手に入れる。今の自分を変えて、理想の自分になる。そう決心しよう。
・毎日の仕事を心から好きだと思えなければ、やめる計画を立てよう。調査によると、今の仕事は好きではないが、生活のためにしかたなく続けているという人がほとんどだ。その一人になることはない。
私たち人間は、「自分のやりたいこと」がわかっていない人が本当に多いそう。
私も、つい数年前まで「働かないと生きていかれないから」という理由で毎日いやいや満員電車に揺られ、仕事もストレスマックス、日付が変わるまで残業して帰り、土日は寝て過ごす…ということを繰り返していました。
本当は嫌だけれど、他に生きていく方法はないと頑なに信じていたあの頃。だって、それ以外の「やり方がわからない」。…まさに、著者の言う通りの罠にはまっていました。
でも今、不安を振り切って「やりたいことをやる!」と決めてから、不思議な力が働いているなと実感することが本当に続々と起こっています。
だから本書はものすごく説得力があり、ふんふんうなずきながらどんどん読み進めていくことができました。
これからの未来、なんの保証もないけれど、「望むことだけ」を意識して、生きていきたいと改めて思ったのでした。
そのほかにも、未来の自分がココロ折れた時のために(笑)、ズキズキと心に刺さったフレーズを備忘録として引用しておきます。
心に留めておきたいフレーズ
・あなたが達成しようとしている目標について、真に価値ある提案をしてくれるのは、同じことをすでに成し遂げた人か、成し遂げようとして奮闘している人だけだ。
なりたい自分をまさに体現している人、ロールモデルといえる人を作ることはすごく重要だと思っています。
私も今、憧れの方が4名います。facebookでいつも動向をチェックして(笑)その方たちの魅力を随時吸収していきたいと思っています。
・成功する人そうでない人の違いは、行動するかしないかにある。
これについてもかなり力を込めて書かれていました。
・あなたが手にする結果の80パーセントは、あなたの行動のうち20パーセントが生み出す。
迷ったり、凹んだり、あきらめている場合ではない!この本を読めば読むほど「とにかく始めてみる」「とにかく行動する」ことの大切さがわかります。私に圧倒的に足りていないのはこの行動力だと思っています。行動するぞー!
・自分のアイディアや計画や目標はどんな人にも話し、手助けやアドバイスが欲しい、あるいは仲間になってほしいと頼まなければいけない。
これについてもこの世の真実であるなと痛感しています。もちろん、ひとりでコツコツやる時間も大切です。
でも、人を巻き込んで、人の輪の中に入っていって意思を表明すると、予想外に助けてもらえたり同じ志を持った人が現れるのです。
ひとつひとつの出逢いを大切にしたいなと思います。
その他にも、心に刻みたい言葉がたくさんありましたが、今回はこのへんで。
「ブレイン・プログラム」おすすめです!