以前の記事で、ダイエットをしたい私が痩せられない理由が健在意識と潜在意識のギャップにあることがわかりました。
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では、潜在意識の正体って、一体何なのでしょうか。
疑問に思い、「『潜在意識』を変えればすべてうまくいく」という本を読んでみることにしました。
私たちは「本当に欲しているもの」がわかっていない
著者は、冒頭から「自己啓発本に書いてある方法は97%の確率で失敗する」とショッキングなことを言っています。
例えば、ダイエットの本を今年買ったのはどんな人かというと、「去年も買った人」、だと。
どきっ!!笑
家にいっぱいダイエット本あるぅ~~~笑
こういった自己啓発プログラムの大部分は、欲しいものに意識を集中→計画を立てる→行動に移す、という構造になっています。
これが失敗する元だというのです。
なぜなら、それは「外側」の結果を期待することであり、それを達成するのに【意思の力】だけを使うから。いつも始めはやる気があるのに途中で挫折してしまったり、きちんと出来なくて自己嫌悪に陥ったりしますよね。
【質問①】あなたが今、他の何よりも欲しいものは何?
実は、目標を立てる時点で、私たちは間違いを犯していたのです。
それはいつも外側にある結果(お金、健康、物質的な成功、相手にこうしてほしいという願いがベースにある人間関係)を追い求めていること。
この外側の成功を望んでいる状況というのは、実は恐怖に支配された状態なんですね。
でも、外側の結果を追い求めると幸せや成功はどんどん遠ざかってしまいます。
では正しい「本当にほしいもの」を見つけるにはどうするのか。それは
- 質問②:質問①が手に入ったら、自分はどうなる?人生はどう変わる?
- 質問③:質問②で想像した通りの結果になったら、どんな気分になるだろう?
という問に答えることでわかります。
実は質問③の答えが質問①への正しい答えなのです。私たちの1番欲しいものは、内面の状態(愛、喜び、平安など)だったのです。
わかりやすいこんな例がありました。 ある女性の場合
質問①:なによりもほしいもの→1,000万
質問②:①が手に入ったら→借金が返せる、生活に余裕ができる、ストレスがなくなる
質問③:②の通りになったらどんな気分になるか→心の平安が訪れる。
つまり彼女は心の平安が欲しかったのです。
そしてそれを手に入れるにはお金が必要だと勘違いしていた。
本当に欲しいものは今すぐにも手に入ることに、彼女は気づいたのでした。
このように、外側の状況を一生懸命意志の力で変えたところで、愛、喜び、平和といった目に見えなかった本当にほしいものを生むのは不可能です。
だから私たちは以下のことを覚えておく必要があります。
意思の力で手に入れようとしている外側の状況ではなく、
愛と喜びと平安で満たされた内面を手に入れることを目標にすることから、全てはスタートするのだと。
そして
- いつでもその目標は達成できる。
- 一度達成すればもう誰にも奪われない。
- 一度達成すれば完全に満ち足りた気持ちになる。
- 内面の状態をいちばんの目標にすると、欲しいと思っている外側の状況もボーナスとして手に入ってしまう。
ということに気づきます。
どうして私達は問題が外側にあると思い込んでしまうのか?
痛みや不安など、自覚しているものに対して、現在の状況が問題のすべてだと人間は考える傾向にありますが、実はそうではないのです。
ここ数十年の科学的な研究で、症状の原因は私たちの無意識や潜在意識の中に眠っていることがわかりました。
これを細胞記憶といいます。
私などはつい記憶は頭の中にあるものだという先入観がありますが、最新の研究によって記憶は身体のすべての細胞に保存されていることがわかりました。
自然界に存在するすべての生き物が脳の力に頼らずに細胞や臓器に記憶を保存しているのです。
人間の精神は常に経験に優先順位をつけています。
最優先されるのは命にかかわる経験。そして次に恐怖をベースにしたもの。
いつも同じようなパターンで躓いたり悩んでいるなら、その根源には恐怖をベースにした間違った細胞記憶がプログラミングされているということなんですね。
さらに私たちの脳は、細胞記憶を基準にしてどう反応するかを決めています。
潜在意識が過去の記憶をたどり、今受けている刺激に1番マッチする記録を引き出してくるのです。
潜在意識が見つけた記憶が幸せな記憶(*^▽^*)なら眼の前の出来事に対する反応もポジティブ(*^▽^*)になります。
逆にそれがつらい記憶(o´_`o)なら、怒りや恐怖の感情(o´_`o)で反応することになるのです。
つまり、記憶を癒やさなければ、私たちは本当の意味で癒されることはないというのです。
こんな例えがあります。
5歳の子供が野球の練習をして空振りをした。
それを見たお父さんが笑いながら「そんなスウィングじゃ、絶対野球選手になれないな」と言います。
5歳児の脳は、その言葉をフィルターではじくことができません。そうやって自分は野球選手になれないというプログラミングができあがったのです。
6歳までに刷り込まれた記憶は、削除するのが難しく、
研究によると、子供の場合、ネガティブな思い込みを中和するにはその10倍のポジティブな言葉をかけることが必要になるそうです。
(子供にかぎらず、改めて普段人にかける言葉って大事だなって思いますね…(>_<))
ただし、人間はどんな人でも、多かれ少なかれ悪い細胞記憶を抱えています。
完璧な人はいないからです。
悪い細胞記憶を癒す治療法は西洋医学でも代替医療でもない
この記憶を癒やす治療法は、西洋医学でも代替医療でもありません。
科学では完全に解明できていないので、現在のところ「スピリチュアル」に分類されているそうです。
スピリチュアル、というと一気に怪しい響きに聞こえてくるかもしれませんね。
でも、科学はこれまでにさまざまな人体の謎を解き明かしてきましたが、頭の中のイメージを見る仕組みについてはまだわかっていません。
それに、まだこの世界では人間の感情を物理の法則で語ることに慣れていません。
でもアメリカでは現在どんどん「スピリチュアルと物理の融合=スピリチュアル物理学」という概念の研究が進んでいるそうです。
2013年にはエネルギー医療の研究会議が教育機関として正式に認められて税金控除の対象となっているそうです。
ほんの20年前までは鼻で笑われ、相手にされていなかった分野なのに、どんどん流れが変わってきていると筆者は言っています。
私もとても興味がある世界です。これからも完全解明は難しい世界かもしれませんが、人類は本当ははるか昔からこのことを知っているし、知ることでもっと生きやすくなることは間違いないと思うからです。
少なくとも私は、ふわふわしたスピリチュアルではなく細胞レベルの研究が進んでいるということにとても嬉しくなりました。もっと学んでいきたいですね。
心理学やカウンセリングも、幼少期の記憶に立ち返って癒やしていくことが多いと思いますが、その仕組も今回読んだ「細胞記憶」と繋がってくるなあ、と思いました。
そして、細胞記憶とスピリチュアル物理学を理解したところで、本書ではこの後実際に潜在意識の書き換えの方法について細かな説明が始まります。
悪い細胞記憶の根源は「恐怖」ですからその反対の「愛」で癒していきます。
(ここまでの説明で、本の内容半分にやっと到達したところです。かなりぎゅっと詰まった読み応えのある本だと思います。)
エネルギーのパターンを変える、プログラムを組みなおす、問題と向き合い根本から癒すという3つのステップを踏んでいきます。
具体的な例を出しながら、ここまで詳しくハウツーを公開している本はなかなか珍しいのではないでしょうか。
潜在意識について気になる方には、ぜひ読んでいただきたい1冊です。