書店の平積みを見てずっと気になっていた、『「食事を」正せば、病気、不調しらずのからだになれる』をついに購入し、読了しました。
何も考えずに口にしていた食事が、自分自身の体と心を作っていた。
この本は、西伊豆で「ふるさと村」を運営する秋山龍三さんが書かれたもので、草野かおるさんのイラストがふんだんに散りばめられたとても読みやすい内容になっています。
「ふるさと村」は西伊豆にある施設で、完全自給自足の食養を目的とした場所。1泊2食7,000円で利用できるようです。▶ふるさと村のホームページはこちら
著者の秋山さんは、食べ物と身体が密接に関わっていることに着目し、食養でたくさんの人を快癒へ導いてきた実績のある方です。
がむしゃらに働き、自分の健康のことや食事のことに無頓着だった20代の頃の自分を経て、ここ数年で自分に関して見返すようになったわたし。
食事に関しては、ファーストフードは卒業し、コンビニでお弁当などを買うこともほとんどなくなり、食品添加物のタップリ入った料理を食べることもずいぶんなくなりました。
とは言っても、それまで「何にも考えず食べたい物を食べてきた」習慣があり、パンや砂糖のたっぷり入った甘いものはやめられません。
仕事中も、なんだかんだ言って間食をしているしなあ‥。
本当に、自分に甘い!(笑)
この本を読むことで、食材に関しても大量生産・大量消費をモットーに作られた偽物ではなくて、自分の体にとって本当に「良い」と思えるものを選びたい、
そしてそのためには、ちょっとの基本的な知識=自分の中の基準が必要なんだと、改めて思えました。
特に印象に残ったことを、忘れないためにも書き記しておこうと思います。
正しい食べ物(調味料)の選び方。
●玄米を食べる
白米は水に浸すと何日かで腐る。
一方玄米は水に浸すと何日かで発芽。=玄米は活きた米である。
●塩が重要
工業的に製造された、塩化ナトリウム純度の高い精製塩ではなく、塩田式製塩法の塩を選ぶ。
●丸大豆の醤油
脱脂加工大豆で作られたものではなく、国産丸大豆を使い、小麦と塩だけを使ってできれば伝統的な醸造方法で熟成させて造られたものを選ぶ。
●天然醸造の味噌
国産大豆、国産米を使った、天然醸造・長期熟成の無添加の生みそを選ぶ。
●梅干し
調味梅干しではなく、「梅干し」と表記されているものを。
●お酢
アルコールや添加物の入っていない、原料が単一の「純米酢」「純りんご酢」のようなものを選ぶ。
●油
圧縮製法で絞られた油か、ごま油やなたね油など原料がブレンドされていない単一の油を選ぶ。
それぞれ、実際にはどんなものがどのように造られているかといったことや、どうしてそれが良くないのか、といったことが詳しく解説されています。
読んでいると、調味料をものすごーーくこだわりたくなってくるのですが(笑)、毎日のことなのでまずは気軽に続けられることから始めることにしました。以下は現在の我が家の調味料たちですが、どれも普通にスーパーで購入したものです。
それまでは正直、調味料の裏のラベルなんて見たことがありませんでした。
ひとつひとつ、自分の中に軸と基準を持って「選択」していくことが大切で、そしてそれ(選択)が自由にできる恵まれた時代であることに感謝しながら、生きていきたいと思います。
本の話に戻りますが、中盤からはふるさと村の食事で健康を取り戻した人たちの実録レポートが乗ってて、もう本当に目からウロコでした。これは必読だと思います。
そして、すぐにできるふるさと村流「食養生活六か条」もとても参考になったので引用します。
ふるさと村流「食養生活六か条」
①ひとくち30回以上食べる。
②15時間以上の休食時間を作る。
③食養ごはん(※)を1日1回は食べる。
(※玄米採食を基本に緑黄色野菜、根菜、海藻類を摂る食事)
④ぬか漬け、味噌汁、納豆などの発酵食品を食べる。
⑤添加物/白砂糖の入った食品を避ける。
⑥こだわり過ぎない。
…⑥の「こだわり過ぎない」ということも大事ですね。常にこの六か条は頭に入れておきたいと思います。
食事を正せば、健康になれる。
そんな、基本的なことを実感する本当に良い本でした。